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汚職官僚の捕縛のため、当局が命令!? 中国機引き返し着陸の謎

7510629140_6291a2dc2f_m.jpgイメージ画像 photo by markyharky
from flickr

 8月29日、北京空港を出発してニューヨークに向かっていた中国国際航空981便が、突如針路を変更し、北京空港に引き返すという事件が発生した。航空会社は、「航空機が脅迫を受けたため」としているが、脅迫の内容については明らかにされておらず、真相は謎に包まれている。

 引き返しの理由は、機内においても伏せられていたようだ。同機の乗客が書き込んだとされるネット上の情報によると、座席のディスプレイに表示される飛行ルートで、飛行機が引き返したことに気づいた一部の乗客が問いかけたところ、客室乗務員はディスプレイの故障だと説明していたという。さらに北京空港への着陸に向け、機体が降下を始めてからも、「気流が乱れている」としてシートベルトの着用を機内アナウンスで呼びかけたのみで、着陸については説明がなかった。機長から「飛行機が脅迫の情報を受けたため、北京空港に引き返す」と説明があったのは、着陸の直前だったという。

さらに、同機が着陸した北京空港の様子にも不自然な点が残る。爆破予告やハイジャックされた航空機が着陸する場合、安全のため空港や滑走路の一部は閉鎖されることが一般的だ。しかし、現地メディアの報道によると、そうした措置は取られておらず、数多くの警官が待機していたのみであったようだ。

 その後、警官によって機内の検査と乗客へのセキュリティチェックが行われたが、異常は発見されず。乗客は別の航空機に振り替えられ、ニューヨークへと再び飛び立ったという。また問題の機体も、緊急着陸から30時間後にはニューヨークへと向かっている。

 航空会社や当局からはっきりとした説明もなく、不審点も残る今回の中国国際航空機引き返し事件に関し、ネット上では「アメリカへ逃亡しようとした汚職官僚が乗っており、その情報をキャッチした当局が引き返しを命じた」という未確認情報が流れている。

 現時点ではウワサにすぎないが、実際、中国では高級官僚が収賄や横領などで不正に得た資産と共に海外逃亡する事件が頻発中。さらに共産党がその気になれば、航空機のひとつやふたつに引き返しを命じることはワケないはず。それだけに、十分にありえる話ではある。
(文=牧野源)

最終更新:2012/10/10 16:55
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