中国当局による暗殺から身を護るため!? 民主活動家が続々「私は自殺しない!」宣言
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6月4日で天安門事件から丸23年が経過した中、ある民主活動家の死が話題となっている。
北京市で天安門事件へとつながる学生デモが拡大の一途をたどっていたころ、湖南省で労働者を中心としたデモを組織した民主活動家・李旺陽氏が6月6日、入院していた同省邵陽市の病院内で変死したのだ。
李氏は病室の窓枠に結びつけた布で首を吊った状態で発見され、当局は自殺と断定。しかし遺族らは、自殺するようなそぶりは見られなかったことや、遺体発見時に両足が床に着いた状態だったことから、「自殺を偽装した他殺」だと主張している。
李氏は天安門事件後に反革命組織罪などで22年間にわたって服役。その間、拷問や劣悪な拘禁生活で聴力や視力を失ったが、昨年5月に出所。その後は、香港メディアなどに対し、天安門事件の再評価を訴えるなど、再び民主派としての活動を再開していたこともあり、当局にとっては煙たい存在であったことは間違いない。
李氏の死について、中国のネット上でも「被自殺(自殺させられた)」と皮肉る書き込みが溢れている。
その一方で、李氏と同じく民主化を求める人々の間では、何者かに“自殺させられないよう”、「私は自殺しない」とネット上で宣言する動きが高まっている。
「国家政権転覆扇動罪」で投獄されたこともある活動家・胡佳氏は、李氏の死の当日、「私が自殺することはあり得ない」とTwitter上でいち早くつぶやくと、鋭い政府批判で知られる経済学者の夏業良氏も「当方、身体ともに健康。自殺願望もないし、自動車事故死や溺死をしたとしても信じてはならない」と続いた。さらに中国版Twitter「微博」では、普段から民主的な発言をしているユーザーを中心に、「私は自殺しない」と宣言する声が数多く上がっている。
6月10日には、香港で李氏の死因真相究明および事件の徹底的な調査を求める大規模デモ行進が行われたが、この国で当たり前の権利や自由を主張することの危うさを如実に物語った事件として、今後も波紋を広げそうだ。
(文=牧野源)
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