航空機撃墜も!? 海賊より怖い中国船員最凶列伝
#中国
韓国領海内で違法操業中の中国漁船が、韓国係官に取り締まりを受けた末に暴行を働くという事件が再び起こった。
4月30日、黄海で監視活動をしていた韓国の漁業指導船の乗組員が、停船命令を無視して逃走する中国漁船に乗り込み拿捕しようとしたところ、中国漁民から斧などの凶器による抵抗を受け、職員3人が重軽傷を負い、1人は海に転落したのだ。
昨年12月には、同じく韓国領海内の黄海で違法操業中の中国漁船を取り締まっていた海洋警察官2人が中国側乗組員にガラス片で襲撃され、1人が死亡、1人が負傷し、外交問題に発展する事態となったばかりである。
日本人にとっては、2010年9月に発生した、尖閣諸島付近で中国籍の密漁船が海上保安庁の巡視船2隻に体当たりした漁船衝突事件も記憶に新しい。しかし、中国の船乗りたちの凶暴さを物語る事件は枚挙に暇がない。
今年3月30日にはパラオ領海で、中国からの密漁船にパラオ当局が発砲。漁船に乗船していた中国漁民1人が死亡し、中国人5人が拘束されている。ところが、パラオ当局側の被害はさらに甚大だった。上空から密漁船の拿捕を試みていたパラオ当局側の航空機が、激しい衝突の末に墜落し、乗務員ら3人が行方不明となっているのだ。
さらに、尖閣での漁船衝突事件から3カ月後の10年12月には、韓国の排他的経済水域で違法操業していた中国漁船が韓国の警備艦に体当たりし、自沈するという事件も発生している。
まさに、海の暴れん坊たる中国の船乗りたちだが、時には襲われることも。09年9月には、ソマリア沖のアデン湾を航行中だった中国の貨物船が、海賊の襲撃を受けている。ところが、船員らは火炎瓶などで海賊船に反撃を加え、なんと撃退に成功したのだ。また08年12月にも、アデン湾を航行中だった中国の貨物船の乗組員30人が、襲撃してきた海賊を火炎瓶や消火用の放水器で撃退している。
もはや海賊よりも怖い中国の海の男たち。海上保安庁も取り締まり方法の再考が迫られる!?
(文=牧野源)
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