大事故につながる危険も……日本語ができない外国人ドライバーは数十万人!?
#中国
群馬県藤岡市の関越自動車道で7人が死亡した高速ツアーバス事故で、自動車運転過失致死傷容疑で逮捕された河野化山容疑者は、1994年に日本国籍に帰化した中国出身者で、日本語の理解力に欠けるため、取り調べは中国語通訳を通じて行っていることが分かった。
また、事故を起こしたバスの乗客の証言では、容疑者は運転中、 カーナビを何度も確認するようなしぐさをしていたことも判明しており、不十分な日本語能力が大惨事につながった可能性も指摘されている。
ところが、警察庁関係者の話によると、日本語をまったく解さないドライバーは全国に数十万人単位存在するという。
「外国で発行された運転免許を持っている場合、切り替え試験に合格することで日本の運転免許を取得することができます。河野容疑者は中国で取得した普通免許を、来日した翌年にこの試験を経て日本の普通免許へ切り替えている。試験は筆記と実技がありますが、筆記試験は原付免許の試験程度の難易度で、英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語・ペルシャ語・タイ語・ロシア語で受験できます。実技も、難易度としては仮免許の技能試験と同程度。これも通訳の同伴が可能です。また、韓国や台湾をはじめとする24の国と地域発行の免許は、試験免除で切り替えができます。つまり、日本語がまったく分からなくても、日本の運転免許は簡単に取れてしまうのです。ちなみにこうした外国免許からの切り替えによる運転免許の交付は、毎年4万件近く。その大多数が、日本語に流暢ではない外国人です。さらに、 ジュネーブ条約に加盟している約100カ国で発行された運転免許を持っていれば、公的機関に免許証の翻訳書を発行してもらうだけで、来日後、最大1年間はそのまま運転ができる。その中には、車がほとんど走っていない国や、日本と逆の右側通行だったり、道路標識がまるで違う国も含みます」
日本語能力に問題があったことが今回の事故の一因であったとするならば、今後すべての外国人の運転基準に「日本語能力」という条件を加えることが必要になりそうだ。
(文=牧野源)
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