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オダジョー主演『家族のうた』はなぜコケた? 春ドラマ徹底検証(後編)

kazokuuta.jpgフジテレビ『家族のうた』公式サイトより

 4月2日に放送開始した『梅ちゃん先生』(NHK総合)から、4月26日スタートの『Wの悲劇』まで、約30作品が出揃った春の連続ドラマ。

 初回レビュー前編で触れた通り、今クールの特徴はなんといっても「刑事ドラマ」と「ジャニーズ主演ドラマ」の多さ。この後編では、4月15日以降に初回を放送した作品を中心に、話題のドラマをピックアップしていきたい。

■中居くん、大野くん、相葉くん、草なぎくん、錦戸くん……視聴率上位はジャニーズ祭り

 まず、4月クール全作品の初回平均視聴率のトップ10は以下の通り(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

1位『梅ちゃん先生』(NHK総合)20.5%
2位『ATARU』(TBS系)19.9%
3位『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)18.3%
4位『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系)15.9%
5位『新・おみやさん』(テレビ朝日系)14.1%
6位『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』(フジテレビ系)13.2%
7位『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)12.2%
8位『パパドル!』(TBS系)11.6%
9位『Answer~警視庁検証捜査官』(テレビ朝日系)11.4%
10位『Wの悲劇』(テレビ朝日系)10.9%

 SMAPが主題歌を歌う連続テレビ小説『梅ちゃん先生』以下、ジャニーズ主演作品が、中居正広主演『ATARU』、大野智主演『鍵のかかった部屋』をはじめ5作品。SMAPがまだまだ現役であり、嵐、関ジャニ∞が“主演クラス当たり前”のポジションに鎮座していることで、ジャニーズがいかに芸能界を牽引しているか、改めて突き付けられるランキングとなった。

 ただ、『ATARU』『鍵のかかった部屋』ともに、第2回放送分では16%台までガクンと下落。『三毛猫ホームズの推理』にいたっては12.1%まで落ち込んでおり、作品としての評価はこれからが勝負といえるだろう。

 関ジャニ∞・錦戸亮が本人役で主演する『パパドル!』は、1987年にヒットした中山美穂主演『ママはアイドル!』(TBS系)のリメーク。『ママはアイドル!』では、旦那(三田村邦彦)の連れ子役の後藤久美子による、継母(中山)へ向けられる表情が凍りつくほど冷たく美しく、それがドラマのキモであり、最大の魅力でもあった。そういった観点からすると『パパドル!』の今後は、長女役の川島海荷の“冷たい演技”が握っているといっても過言ではないかもしれない。

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