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お笑い芸人を挫折し、映画監督へ

『まだ、人間』東大卒27歳・松本准平が描く“光なき世界への絶望”、そして救済――

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 「東大話法」なる造語が注目を集めている。東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授による発案なのだが、安冨教授は今年初めに出版された『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店)の中で、「東大話法」なる欺瞞的な物言いを20項目に分類、批判的に分析している。

 日刊サイゾーでは、この話題をいち早く取り上げたが(記事参照)、その中で、「そんなこと(東大話法)あるわけないでしょ。この著者は相当、嫌なヤツですね……」と反旗を翻し、予期せぬ脚光を浴びてしまったのが、東大工学部出身者の新人映画監督・松本准平だ。

 そんな彼のデビュー作となる『まだ、人間』が5月26日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。それに先立ち、マスコミ各社に向けて熱心な営業を行っている松本が、何を思ったのか、一部の批評家や映画評論家に向けた確信的ともいえる妄言を自身のTwitterで突如つぶやいてしまった。

「映画の批評空間は、すでに重箱の隅をつつくような作業にしかなってません。もちろん正当な批評に耐え得る作品がないという作り手の問題もありますが。この時代に、映画のつくりの話ばかりをして、一体どうする。申し訳ないけど、僕たちはまだまだ先が長い予定なので、それどころではないんですよ」(原文ママ)

 この超天然というか、どこの巨匠かと思わせる上から目線のつぶやき以降、「世間知らずの東大出が!」「生意気だ!」 との批判を浴びる結果となったワケだが、それでも強気の宣伝活動を続ける松本とは、一体何者なのだろう?

 去る1月21日、漫画家・浦嶋嶺至氏の監督デビュー作である『憂恋の花』と、俳優で映画監督の辻岡正人氏の最新監督作である『老獄 OLD PRISON』の成功を祈願したトークライブが、新宿のネイキッドロフトで開催された。

 実はこのイベント、両作品の出演者であり、映画監督経験者でもある増田俊樹氏が浦嶋、辻岡の両監督作を後押しする形で企画したものだが、突如、松本から『まだ、人間』の特報上映と共にトークライブにも参加させてほしいと懇願されたため、やむを得ず、4人の異色映画監督によるトークライブという企画になった経緯があった。

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