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「この罪悪感がたまらん……!」“三次元百合”の世界で妄想と戯れる写真集『ゆりもえ』

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 女学園を舞台にしたライトノベル『マリア様がみてる』(集英社)の登場以降、男性愛好家が増えたと言われる萌えジャンル“百合(ゆり)”。男同士の愛情を描くBL(ボーイズラブ)の対極に位置付けられ、主に思春期の少女たちが友情の一歩先にある精神的つながりがもたらすものとして、女性同士で手をつないだり、キスをしたり、抱き合うシーンなどが描かれてきた。

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 今まで、主に二次元での趣向であった百合だが、近頃は“リアルの世界”でも百合の魅力にハマる男性が急増。その風潮の足掛かりとなっているのが、下着姿でのキスシーンが話題となったAKB48の「ヘビーローテーション」や、同性愛をテーマとしたSKE48の「片想いFinally」のミュージック・ビデオ、さらにオフショットでやたらとメンバー同士がイチャつくことでも有名なももいろクローバーZの映像など、グループアイドルによる百合行為なのだとか。

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 そんな三次元の百合好き男たちのニーズに、ズポッとハマる写真集『ゆりもえ~After School Girls~』(マイウェイ出版)が4月5日に発売される。登場するのは、現役女子高生アイドル・牧野留美ちゃんと、ロリフェイスにファンも多い逢坂愛ちゃん。どの写真も、せっかくのかわいい2人の表情はあえてはっきり写さず、見る者の妄想力を最大限に引き出すことに重きを置いた作りとなっている。

 仲良しの2人は、屋上で手をつないだり、誰もいない教室でひざ枕したり、リップクリームをぬり合いっこしたり、体操着で跳び箱にまたがりフザケ合ったり、スクール水着で胸をツンツンしてみたりと終始、楽しそうに戯れる。今にも「アハハ、ウフフ」と笑い合う甲高い声が聞こえてきそうな、さわやかな青春の風景だ。

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 そんな彼女たちを眺めることで、胸に溢れる『多幸感』、無邪気過ぎるゆえの『ハラハラ感』、「見てはいけないものを見てしまった」「純粋な彼女たちに、一瞬でもエロさを感じてしまった」という『罪悪感』、この3つが次々と容赦なく押し寄せ湧き上がる何とも言えない甘酸っぱい感情。この複雑な感情こそが、男女の愛情でも、AVのレズビアンものでも決して味わうことのできない、百合の奥深い魅力ではないだろうか。

 今後、さらなる広がりを見せそうな予感の三次元“百合萌え”作品。思春期の女子高生たちが織り成す男子禁制の美しき世界を、この写真集で先取りしてみてはいかがだろうか。
(文=林タモツ)

ゆりもえ

なんか扉が開いた。

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最終更新:2012/04/05 10:00
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