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美形推し&礼賛ばかりのサッカーメディアが「なでしこジャパン」をダメにする!?

nadesiko.jpg「なでしこジャパン2011W杯速報号
2011年08月号」
(ベースボール・マガジン社)

 先頃、ポルトガルで開催されたアルガルベカップ2012で準優勝に終わったサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」だが、ロンドン五輪金メダルの勝算はいかほどか。

「決勝戦のドイツ戦でもそうだったように、フィジカルの強い相手だと押し込まれて、持ち前のパスワークも影を潜めていましたね。ドイツに限らず、アメリカやブラジルなど世界の強豪はどこもフィジカルが強いので、五輪へ向けての不安材料だといえるでしょう」(サッカー誌記者)

 そもそも、なでしこの世界ランキングはドイツ、アメリカに次いで第3位。順当にいって銅メダルというところ。ただ、今回はエースの澤(穂希)が体調不良で決勝など2試合を欠場した中、準優勝というのは善戦したといえなくもないが……。

「メディアではそうした点を強調して、今回結果について批判がありませんよね。決勝戦ではあまり試合に出ていなかった選手を多く起用しましたが、そこで露呈したのは、選手層の薄さ。やはり、澤や宮間(あや)、川澄(奈穂美)、鮫島(彩)、熊谷(紗希)らの主力におんぶに抱っこというのが実情。今回の大会で果たして選手層の底上げはできたのか、ということをメディアはもっと検証すべきです。新戦力が出てこないと、金メダルは厳しいですよ」(同)

 最近メディアでは、INAC神戸に入団した京川舞、仲田歩夢、田中陽子の美形“高卒トリオ”が話題を呼んだ。彼女たちはU-19代表だけにA代表の新戦力として期待が寄せられている。

「確かに、美形ということで話題にもなりやすいし、女子サッカーを盛り上げるためにも彼女たちを取り上げるのは大いに結構だと思うのですが、A代表の新戦力としては時期尚早でしょう。メディアは、もっとシビアになでしこジャパンを見るべきです。とにかく礼賛ばかりのメディアの反応が気がかり。強い代表というのはメディアの厳しい目が育てるものなんです」(同)

 考えてみれば、2006年のW杯で「黄金の中盤」などとメディアに持てはやされたジーコジャパンはどうだったか。さんざん国民を期待させたあげく、惨敗を喫しチームが崩壊してしまったことは記憶に新しい。こんなことを繰り返さないためにも、メディアにはいま一度厳しい視点で報じてほしいものだ。
(文=牧隆文)

なでしこジャパン2011W杯速報号2011年08月号

ここがピークって言われないようにね!

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最終更新:2013/09/06 19:25
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