巨人・清武問題「飼い犬に手を噛まれたナベツネ」ファン不在の泥仕合はいつまで続くのか
#プロ野球 #渡邉恒雄 #ナベツネ #清武英利 #巨人
読売巨人軍の前球団代表兼ゼネラルマネジャー清武英利氏による内紛問題で、11月27日には球団側が清武氏を相手に訴訟を起こす準備を行っていることが判明。これに対し、清武氏側も12月中に提訴を行うべく準備中だという。清武氏がメディアで渡辺恒雄球団会長への批判を繰り返す一方で、28日付の朝日新聞には、なんとライバル紙の会長兼主筆であるにもかかわらず、ナベツネ氏のインタビュー記事が掲載。「ナベツネ VS 清武」の構図が浮き彫りになる中、両者の争いは泥沼化の様相を呈してきた。
スポーツ紙記者は次のように話す。
「天下の大巨人軍が前GMを訴えるなんて、極めて異例のこと。だけど、訴訟沙汰になって球団側にメリットがあるとも思えない。清武さんが言うように提訴はできないんじゃないか」
一方、読売新聞関係者は「意外に思えるかもしれませんが、わが社では新聞記者が社長室など管理部門の長を経て、巨人軍の代表に任ぜられるのは出世コースなんです。だから、これまで政治部や社会部のナベツネさんの腹心とも言える敏腕記者が歴任してきた。それが今回、子飼いとも言える清武さんが独断で記者会見を開き痛烈なナベツネ批判を行ったのは、ナベツネさんにとっては大きなショックだったはずだし、激しい怒りを覚えたはず。まあ、だからといって訴訟を起こすというのは、ナベツネさんも大人げないけどね(苦笑)」と明かす。
これまで独裁者として巨人軍のみならずプロ野球界を牛耳ってきた渡辺会長に公然と異を唱えた清武氏に対し、当初は喝采の声を上げる向きもあったが、一連の報道によって明らかになったのは巨人軍の編成における清武氏の独裁ぶり。さらに清武氏が自身の監査役への就任と引き換えに渡辺氏の会長退任を要求するに至っては、世間はしらけるばかり。両者ともにコンプライアンスの順守をめぐって争う構えだが、結局はナベツネ氏と清武氏の私闘に過ぎないのではないか。
「犬も食わないケンカというやつですよ(笑)。仮に裁判で球団側が自らの正当性を認めさせることができたとしても、さほど意味があるとも思えないし、清武さんの言い分が認められてナベツネさんが会長を退任するとも思えない。両者とも落としどころが見いだせないわけだから、ナベツネさんも清武さんも今は頭に血が上っているけど、時間が経って頭を冷やして冷静になれば訴訟は沙汰やみになったりして(笑)」(前出・スポーツ紙記者)
怒り心頭のあまり互いに批判の応酬を繰り広げるナベツネ氏と清武氏だが、結局両者とも何がしたいのかさっぱり分からないというのが世間の正直な感想。ただ一つ明白なのが、彼らの頭の中にはプロ野球ファンのことなど微塵もないということだけである。
(文=牧隆文)
なかなか難しい。
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