松本人志、AKB48……アイドルと芸人のコント・シットコムが急増した背景
#お笑い #松本人志 #NHK #吉本興業
ネタ見せお笑いブームが終了し、地デジ化、島田紳助の引退と過渡期を迎え、テレビ局各局が大幅な改編を行った秋クール。その中で増加したのが、芸人とアイドルによるコントやシットコム(シチュエーション・コメディー)番組だ。コントでは、NHKが『松本人志のコントMHK』を月1レギュラー化させ、TBSでは、若手芸人出演の『パワー☆プリン』が放送開始。シットコムでは『SKE48のマジカル・ラジオ』(日本テレビ系)、劇団ひとり、東京03、バカリズム、早見あかりら出演の『ウレロ☆未確認少女』(テレビ東京系)がスタートした。
「『松本人志のコントMHK』は昨年10月15日に特番として放送され、視聴率6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったコント番組。今年11月5日から毎月第1土曜日の放送としてレギュラー化。第1回は浜田雅功が出演し、10年ぶりに松本とコント番組で共演することも話題。彼らが司会した『キングオブコント2011』(TBS系)で準優勝だった2700のほか、ジャングルポケット、スパイクら若手芸人出演の『パワー☆プリン』は、TBSには珍しい芸人のショートコント企画。出演は全員よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属で、ネタ見せ番組なき後の芸人の受け皿的番組です」(テレビ情報誌記者)
キャリアは大きく違うが芸人たちがコントに励む一方、アイドルが芸人とともに参加するのが、舞台設定を固定させたドラマのようなストーリー性があるシットコムだ。『SKE48のマジカル・ラジオ』は松井珠理奈、高柳明音がラジオDJ、松井玲奈、オードリーの若林正恭、佐藤二朗が番組スタッフ役。打ち切り寸前のラジオ番組制作を主軸に、アドリブも加わる。一方、『ウレロ☆未確認少女』は、劇団ひとりら演じる弱小芸能事務所の社員たちがアイドルグループ・UFIを売り出す戦略を練っていく。ももいろクローバーZがナレーションなどを担当しており、今後も何らかの形で番組に関わってくるようです」(同)
ひかりTVではAKB48のコント番組『びみょ~』が始っており、アイドルのコントやシットコムが突如急増。その理由を前出の記者は次のように分析した。
「AKB48は『AKBINGO!』(日本テレビ系)、『週刊AKB』(テレビ東京系)など数多くのバラエティー番組があり、企画も飽和状態。その中でコントは未開拓の分野であり、人気上位メンバー以外も出演しており、メンバーたちの女優修業の場にもなります。シットコムなら、セットが一つで済むのでコストも抑えられるという利点もあります」
クイズ、ネタ見せ、グルメ一辺倒だったテレビの世界に新たに吹いたコントとシットコムの風。栄枯盛衰のテレビの世界の中で、新たなブームとなっていくのか注目だ。
(文=都井ナツオ)
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