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大型連休に沖縄を訪れた中国人が帰国後「中国帰属論」を展開中!

R0010763.JPG首里城で展示されている「冊封使儀礼」の
模型を見る中国人観光客。

 10月1日、建国記念日にあたる国慶節を迎えた中国では、その後1週間の大型連休となっ た。中国旅遊研究院が発表したところでは、この連休を利用して海外を訪れたのは約220万人と見られ、前年同期比で10%以上の増加となる。

 中でも今年、海外の旅行先として注目されたのが沖縄だ。

 日本政府は今年7月1日より、沖縄で1泊以上滞在することを条件に、3年間回数無制限で日本に入国できる観光数次ビザを中国人に交付し始めたばかりだ。加えて9月1日には、単次ビザ取得の発給要件から「職業地位」が撤廃された。


 こうした日本政府による中国人へのビザ発給が緩和されてから、初めての大型連休となった国慶節休みには、中国各地と那覇を結ぶチャーター便が続々と運行し、沖縄は多くの中国人旅行者で賑わった。

 震災と原発事故から訪日外国人数が低迷している中、これはまさに歓迎すべき客、といいたいところだが、予期せぬ事態も起きている。沖縄を訪れた複数の中国人が帰国後、沖縄の「中国帰属論」を唱え始めているのだ。

 中国版Twitterの「微博」には、沖縄と中国との文化的類似点を挙げ、琉球は中国の一部だったと主張するこんなつぶやきが。

「沖縄料理は、味も調理法も福建料理とほとんど同じだった」
「沖縄の伝統的建築物群を見たが、南陽市(河南省)の集落と類似点が多い」

 さらにこんな強引な主張まで。

「首里城には明朝の冊封使を琉球王が下座で迎えている模型があった。沖縄県民は、琉球が中国の属国だったことを認め、日本からの解放を望んでいるということの現れではないか」

 昨年9月には、共産党系新聞「環球時報」で在日中国大使館に勤務歴のある研究者が、「沖縄は、中国の属国だった琉球を明治政府が不法に侵略したもので、現在の日本には沖縄の領有権はない」「沖縄住民の75%が日本からの独立を望んでいる」などといったトンデモ論文を発表したことが記憶に新しい。

 外国人旅行者が遠のいた日本の観光業回復に、中国人観光客が無視できない存在であることは確か。しかし、何らかの対策も講じられなければ「庇を貸して母屋を取られる」という事態にもなりかねない!?
(文=高田信人)

TRAVEL・STYLE沖縄 2012

「めんそーれ」も中国語ですか?

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最終更新:2013/09/11 11:30
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