「ネトゲ廃人続出か!?」ゲーム業界の未来を占う『ドラクエX』オンライン化の余波
#ゲーム
RPGの代名詞「ドラゴンクエスト」シリーズ初のオンライン対応Wii、Wii U用ソフト『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(スクウェア・エニックス)の発売が発表された。発売は2012年中とされ、MMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)ならではの、ほかのユーザーと仲間となり、チャットやクエスト(探索)に挑むこともできるようだ。
「MMOはゲームクリエーターなら一度は挑戦してみたいジャンル。シリーズの生みの親である堀井雄二氏は以前からMMOに興味を抱いており、今回ついに実現しました。堀井氏は常にドラクエの新作は『一番売れているハードで出す』と明言しており、MMOが可能な現行据え置きハードの中で一番普及しているWiiに白羽の矢が立った。任天堂はWiiの後継機としてWiiUを12年に販売。他社に先駆けた第8世代のゲーム機ですが、話題性に乏しく、任天堂も『ドラクエX』にWiiUの命運を賭けています」(ゲーム雑誌編集者)
ゲームハードの将来を分けるほどの影響力を持つキラータイトルである「ドラクエ」シリーズ。オンラインゲームと言えば、その中毒性から私生活を放擲してまでも没入してしまうことで知られている。
「堀井氏は『”ドラクエ”の名前を付ける以上、気軽にログインして短時間プレーでも気持ちよくログアウトできる…そんなオンラインRPGを目指したい』と発言。ログアウトしている間も、自分のキャラクターを『冒険者の酒場』に預けると、ほかのプレーヤーの仲間になって冒険に出るという仕組みもあります。ですが、ゲーマー心理としては、可能な限り時間を割いてプレーしたいもの。世の中に新たな”ネトゲ廃人”が生まれる可能性は高いです。ソフトの価格のほかに、ネット接続について課金制であることも発表(金額は未定)されており、ネット接続なしにはプレーできず、収益性の高い作品となる見込みです」(同)
美麗なグラフィックが進化してきたゲーム業界。一方、現在、ユーザーは経験値を増やし、カードを集めるだけのシンプルなモバゲーやGREEなどの基本無料なソーシャルゲームに没頭しているのが実情だ。「ドラクエ」のオンライン化について、スクウェア・エニックス・ホールディングスの株価が大幅に下落し、株式市場の反応は芳しくない。昨今の『8』『9』では、RPGながらどこか温もりある世界観を演出してきた「ドラクエ」シリーズ。ナンバリングタイトル初のオンライン化がどのようにユーザーの心をつかむのか期待したい。
(文=和田カオス)
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