タレント・スタッフ失業者続々……!? テレビ業界で尾を引く”紳助ショック”
紳助引退の余波は大きかった。
8月23日、元タレントの島田紳助さんが記者会見で電撃引退を発表したが、紳助さんと親しかった業界関係者が次々に失業の危機に瀕しているという。
紳助さんと言えば、売れないタレントを次々にプロデュースしていたことでも知られ、自身が司会を務めるテレビ番組で登用することも少なくなかった。スザンヌや木下優樹菜ら”おバカタレント”というキャラを浸透させたのも、紳助さんの力によるところが大きかった。
暴力団関係者との交際という重苦しい理由での引退には、本来コメントしにくいものだが、上地雄輔や木下ら真っ先に紳助さんの引退を惜しむ声を発していたのも、紳助さんに足を向けて寝られないような面々だ。
ただ、一方で「紳助さんがいなくなったら仕事が激減するだろう」とささやかれているタレントもいる。
「紳助ファミリーと呼ばれる連中のほとんどは、紳助さん推薦のおかげで”紳助枠”と呼ばれる仕事にありついてきた。中でも磯野貴理子やmisono、ノッチなんかは特に芸もないから今後は厳しいはず」(テレビ関係者)
”紳助枠”があるとみられるのは主に紳助さんが司会を務める番組だが、これらは一様に今後の放送継続が未定のものが多く、先行き不透明な状況ではある。
同様に”失業”の危険にさらされているのがそうした番組のスタッフたちだ。日本テレビ『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)の制作に関わる男性もそのひとり。
「数年前に他局で仕事をしていたところ紳助さんと親しくなり、『行列~』の制作に入れたので、僕も”紳助枠”のひとりです。一応、番組は司会を代役にして継続していますが、局の幹部の方からは”このまま続くとしてもリニューアルは避けられないから、次の契約更改は難しい”と言われました。立場はフリーの派遣ですから、他の番組から声がかからなければ、そのまま失業です」
この男性によると、同じような境遇にあるスタッフは他にもいるという。
「日テレの他の番組だけでなく、他局にも”紳助枠スタッフ”はいますよ。紳助さん経営の飲食店で働いていたという女性が、ある番組のADとして働いていましたが、彼女は既に姿が見えなくなっています」(同)
男性スタッフは紳助さんと引退会見後から一度も連絡がとれていない状況だという。
「せめてお礼は言いたいのですが、状況が状況なので、あまりしつこく電話するわけにもいかないですよ。ただ正直、紳助さんには何かまた仕事をお世話してもらえるかもしれないという期待もある」と男性。
テレビ業界であまりに大きい存在となっていた紳助さん、不在の穴はしばらく埋められそうもない。
(文=鈴木雅久)
FNS26時間テレビ2010「24時間211km駅伝~絆~」
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