真の集合知となれるのか? Yahoo!知恵袋の新機能”知恵ノート”への期待
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一般ユーザーの質問に一般ユーザーが答える「質問サイト」の代表として知られるYahoo!知恵袋。今年2月に、京都大学などの入試問題が同サイトに投稿された事件でも話題を呼んだ。そんな同サイトが「知恵ノート」なる新たなサービスを開始した。
「単なるQ&AだけだったYahoo!知恵袋に、知恵ノートとして、一般ユーザーがさまざまな知識をまとめたページが追加されました。税制問題から飲食店の選び方、満員電車でしっかり立つ小技など多種多様なものが書き込まれています。画像の添付や見出しを付けるなどの文章の強調化も可能で、単なる質問への解答よりも内容が読みやすくまとめられています。現在は、同サイトを積極的に活用してきたユーザーのみが投稿機能を利用できるようになっています」(インターネット関連雑誌の記者)
質問には専門家ではない一般ユーザーが答えるため、インターネットの利点である”集合知”ではなく、”衆愚”に陥る可能性も高かったYahoo!知恵袋。だが、このサービスでその状況が改善される可能性もありそうだ。
「Yahoo!知恵袋では、ほかのユーザーが提示した解答に対して質問者が主観で最良の答えを選択し、”ベストアンサー”を付けるため、時には誤った知識を流布してしまうこともあった。Yahoo!という大手サイトのサービスだけに、その情報がネット検索でも上位に来てしまうため、さらに誤情報が流布されるという状況も少なからずありました。また、質問の重複が多いのも特徴です。知恵ノートが活発化し、定番の質問がまとまれば、”集合知”として一段進化できるかもしれません」(同記者)
ユーザーを”チエリアン”と呼称し、パソコン、医療などの専門家や、スタッフが選出した優秀なユーザーも解答を行っている同サイト。自らを撮影した画像を掲載し、「(ジャニーズの)嵐に入れなくて困ってます」という、質問とも言い難い相談やアンケートなどもあまたある。知恵ノートの登場で情報収集がよりスムーズになるのは確かだが、結局は個々人が情報の取捨選択能力を磨くことが大切なのではないだろうか。
本まで生まれちゃった。
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