「TBSアニメフェスタ2011」放課後ティータイムがオーディエンスの度肝を抜いた!
#アニメ #声優 #けいおん!
■HTT登場!
8月13日、東京・文京シビックホール大ホールにて「TBSアニメフェスタ2011」が開催された。旬の作品が一堂に会する毎年恒例のこのイベントにも、強烈なサプライズがあった。
通算11回目となるTBSアニメフェスタのオープニングはなんと、放課後ティータイムのライブ! この日のパンフレットには声優個人としても一切名前が記載されておらず、完全な不意打ちだった。
幕が上がると同時に第2期『けいおん!!』のOP「GO! GO! MANIAC」を熱演。平沢唯役・豊崎愛生のフロントマンぶりが輝かしい。しかもこの1曲だけでなく、長めのトークと映画『けいおん!』の告知を挟み、同パートの最後には第2期ED「NO,Thank You!」まで披露。
トークではテレビシリーズの思い出を語りつつ、12月3日からの全国136館ロードショーが決まった『映画けいおん!』の話題へ。スクリーンに映し出された本邦初公開となるキービジュアルは、平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬、中野梓ら放課後ティータイムのメンバーが卒業旅行で英国に渡ったときのショットで、場内は騒然。9月3日からは予告編で新曲(レコーディング中)が聴ける旨も告げられ、年末への期待を膨らませる内容。最後は「1、2、3は『けいおん!』」との掛け声で、キャスト5人がオーディエンスと気勢を上げて終了した。
■第1部~第2部
続く紹介作品は、『電波女と青春男』。 藤和女々役・野中藍が「今日はあっち(コミケ)じゃなくて、こちらにいらしていただいてうれしいです」と謝意を述べる。同日に湾岸で3日間連続のイベントが開かれている最中、大勢のファンが駆けつけた盛況ぶりは、キャストにとっても感慨深いものだったようだ。
メインキャスト5人で名場面を振り返ると時間はあっという間に過ぎ、同パートのエンディングへ。野中藍が「いまさっき登場して、もうまとめなんですよね」と自虐的なコメントで笑いを取ると、御船流子役・加藤英美里の発案で、Blu-ray&DVD3巻の発売日に向け「8、2、4は『電波』ー!」と叫び、客席と声をそろえて『電波』パートは終了した。『けいおん!』パートを意識してのパロディーがまた『電波』らしい!? 最後は藤和エリオ役・大亀あすかが神聖かまってちゃんによるビデオメッセージでの応援を受け、エリオとかまってちゃんとしてOPの「os-宇宙人」を電波な音程操作で歌い、最後まで「電波らしさ」を放出していた。
「新作番組特番」とだけ記されていたそのアニメの正体は、6月に製作が発表されていた『IS 〈インフィニット・ストラトス〉 』の新作映像「IS 〈インフィニット・ストラトス〉 アンコール『恋に焦がれる六重奏』」(Blu-ray&DVDで11月25日発売)。初めての公開となる1分間のPVが上映され、シャルロット・デュノアのセリフ「来ちゃった」ではかなり極端な反応の歓声が上がった。ストーリーは原作4巻に該当するものとみられ、潔くISが登場しない”萌え専用回”となる模様。
6月に開催されたBlu-ray&DVD購入者限定イベント『IS ワンオフ・フェスティバル』を振り返った後は、そのライブで披露したEXILE風? の踊りを女性メインキャスト5人で再現するなど、ノリノリであった。こちらのイベントBlu-ray&DVDは10月26日発売。
『IS』パートの後には栗林みな実がライブを行い、デビュー10周年記念シングルでもある『IS 〈インフィニット・ストラトス〉 』OP「STRAIGHT JET」と『けんぷファー』OP「あんりある・パラダイス」を熱唱、興奮の余韻が冷めやらぬなか第1部が終了した。
休憩を挟んで第2部のスタートは『緋弾のアリア』から。キャストがそれぞれのキャラクターを演じた感想を語るうち、司会の向井政生TBSアナウンサーから「『灼眼のシャナ』との演じ分けが大変だったのでは」と尋ねられると、神崎・H・アリア役の釘宮理恵は思い切り苦笑。「類似点が多々、いろいろなキャラでありまして」と、独特なツンデレ美少女役を演じる機会の多さから来るキャラ作りの苦労を語った。
トークの後は12月21日発売のBlu-ray&DVD bullet.7(7巻)に収録されるテレビ未放送話の”さわり”映像。ストーリーはサービス回として絶対安心の温泉回になるらしく、「これでは間島さんは四六時中ヒステリアモードに入っていそうな感じですね」と問われ、遠山キンジ役・間島淳司は「好きかと言われれば好きですね」と大肯定。
続くコーナーでは、質問に対してキャスト全員の回答が一致すればポイントゲットというゲーム大会。第3問「間島さんが一番ヒステリアモードになりそうなキャラクターは誰」では、絶対領域が好みであるということから、全員がニーハイソックスを履いたアリアと回答。また罰ゲームとして担当キャラクターのセリフを生アフレコするコーナーでは、間島淳司が釘宮理恵と星伽白雪役・高橋美佳子ふたりの、ニーハイソックスを履いた足元を覗き込み「くそっ……ダメだ……また……ヒステリアモードに……!」というセリフを演じ、「本当に気持ち悪いよー」と失笑されてしまうなど、ヒステリアモード推しを徹底して盛り上がる。
最後はキャラクターソングの作曲も担当した中野愛子によるED「カメリアの瞳」ライブのあと、キャストがそろってあいさつをして締めた。
■アマガミSS第2期製作発表、第2部~
第2部の中盤は『まよチキ!』。冒頭のあいさつが終わるとキャラクターコメンタリーの生アフレコに突入した。1話と2話を中心に特別に編集した映像(放送版とは異なるBlu-ray&DVD版。パンツが追加されていたりする)に声を当てる、Blu-ray&DVDには収録されないこの場限りのものということで、想定外のアドリブが頻出。どこからどこまでが元々のセリフで、どこからがアドリブか分からないフリーダムな生アフレコとなった。
特に坂町近次郎役・日野聡は役名ではなく「日野さん、どういうこと!?」「日野さん、あんたなんでこんな妄想してるのよ」と袋叩きに。
「大丈夫だ。問題ない」「ありがとう、そしてありがとう!」「コスモを感じました」「えっちなのはいけないと思います」など、どこかで聞いたようなセリフの数々も爆笑を誘っていた。
この生アフレコと『緋弾のアリア』の流れを受けて日野聡は「オレもマジくん(間島淳司)に負けないくらいニーハイ好きだからね」と言い、ピタッとまとめていた。
最後は涼月奏役・喜多村英梨がいちアーティストとしてOP「Be Starters!」 を公開の場で初披露。「私が一番のチキン野郎です」と恐縮、緊張しながらも歌い切ると、ED「君にご奉仕」を近衛スバル役・井口裕香、宇佐美マサムネ役・伊瀬茉莉也とともにキャラクターソングとして熱唱した。
続いては新作情報。『機動戦士ガンダムAGE』、『ペルソナ4』アニメーションなどのPVが流れた後、『アマガミSS』のヒロインたちがスクリーンに映し出される。音声が止まると観衆は異変を感じ取ったのかおとなしくなり、ざわついた。そして画面が切り替わり、第2期製作決定の第一報が流れるや否や、「うぉぉおおおー!」と爆発的な驚きの声が重なった。
その後、azusaが『アマガミSS』第2期のふたつのOP、「i Love」と「君のままで」を優しく歌い上げて、作品の甘い雰囲気を醸し出す。第2期は第1期よりもさらに甘いテイストになるということで、早くも期待する声は大きいようだ。
「新作アニメタイトル」とパンフレットに記されていた作品は『ラストエグザイル─銀翼のファム─』。2003年度の『LAST EXILE』の続編にあたり、ヒロイン・ファム役の豊崎愛生がコスプレ姿で登場、ナビゲーターを買って出て各キャラクターの紹介をしていた。
そして10月から始まる同作品の1話をまるまる放映、独特の世界観が場内を満たしていく。
休憩を挟んだ第3部では、『僕は友達が少ない』『アイドルマスター』『ひだまりスケッチ特別編』に熱狂、会場を埋め尽くしたファンは長い1日を終え、満ち足りた表情で家路についた。
(取材・文・写真=後藤勝)
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