酒井法子 中国”禁毒大使”抜てきに「サザンを休止に追い込んだ」闇人物の影
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覚せい剤事件で執行猶予中の元女優の酒井法子が4月6日、中国政府の薬物犯罪防止PR活動の”禁毒大使”に選ばれ、北京を訪問した。これに伴い、酒井は中国で仕事復帰するという情報や、1億円のギャラが出たなどというウワサが飛び交った。
そこで筆者は、現在も酒井の活動をサポートしている前事務所「サンミュージック」の相澤正久社長に直接聞いてみた。
「今回の訪問はあくまでボランティアですから、ギャラはもらっていません。それに中国での復帰はありません。復帰に関しては、以前から言っているように、執行猶予明けです」と全面否定した。
ところが、酒井の”禁毒大使”決定のいきさつを知る芸能関係者から、日本の代理人が、昔、老舗芸能プロでマネジャーを務めていたKだと聞いて、復帰に際してトラブルが起きないかと筆者は危惧し始めた。
中国政府から、酒井を違法薬物キャンペーンのPR活動で招聘できないかと相談を受けたのは日本在住の音楽プロモーター、周帆氏だという。周帆氏は元中国高官の子弟で、「東京ガールズコレクション in 北京」を主催するアンダーゼットグループ社の代表。日本で芸能プロも経営している。
その周代表から、直接サンミュージックに依頼があったのかと思ったが、間には代理人が入ったという。その人物がK。Kは業界ではコワモテのマネジャーとして知られ、一時は演歌歌手の事務所を経営していたがうまく行かず、芸能界の実力者の運転手をしていたという情報もあった。最後にKの近況について聞いたのは2年くらい前だった。Kをよく知る外資系レコード会社幹部から聞いたのは、「サザンオールスターズが無期限活動休止を発表したのは、KがGLAYの移籍トラブルをネタにサザンを追い詰めたからですよ」というショッキングな情報だった。
2005年にGLAYは所属していた「アンリミテッド」から独立した。円満独立と思われていたが、その後、アンリミテッドが著作権問題で、GLAYを提訴したことで移籍トラブルが発覚。活動が宙に浮いたGLAYのコンサートをサポートしたのが、桑田佳祐とサザンオールスターズだった。同時にサザンが所属する大手芸能プロ「アミューズ」への移籍説が流れたことにアンリミテッドのM社長は激怒、アミューズに怒鳴り込んだというウワサもあった。前出の幹部によると、当時、M社長とじっこんだったKが、さらにアミューズの責任者を脅迫まがいに追及していたという。結果、08年にサザンを無期限活動休止を追い込んだという情報であった。関係者が口をつぐんでいるので真意のほどは定かではないが、Kが業界でダーティーな人物と言われているのは確かだ。
GLAYの前事務所のM社長は、X JAPANのマネジャーもやっていたことから、中国でのコンサートを通じて周代表とは親しいと聞いている。同時にKとも親しくなり、酒井の中国の活動における日本の代理人になったことは想像に難くない。3人の関係を知る音楽プロデューサーは「周さんとKは、M社長を介して5~6年前に親しくなったんだと思いますよ」と言う。今回、周代表から日本の代理人を依頼されたKは、まずサンミュージックに話を通した。サンミュージックは、酒井の仕事に関する決定権はないので、酒井の個人事務所に振った。酒井は「ボランティアなら」ということで、引き受けることを決断。中国を訪問して帰国した。しかし、中国のメディアで酒井のギャラは1億円と報じられた。酒井招聘の資金として、このくらいの金額が捻出されたことはあるのかもしれないが、酒井はあくまでボランティア。本当にギャラが出たとしたら、それは仲介者や代理人の報酬となっている可能性は捨て難い。
それだけに、周代表とKが、酒井の中国での復帰シナリオを作り上げていたとしても不思議ではない。前出の周代表を知る音楽プロデューサーは「周さんは、ボランティアだけのために動くような人じゃありませんよ。当然、その先にあるビジネスが絡んでます」と言う。一部マスコミでKの事務所が酒井と契約したという情報も流れているだけに、今回のボランティアは中国での芸能活動復帰への伏線の気もする。酒井は、5月に開催される「東京ガールズコレクション in 北京」のゲストとして出演、なし崩し的に復帰するという筋書きか。だがこれでは、サンミュージックの意向とは異なる。酒井の後見人である解体業のT会長の存在とは別に、復帰トラブルが起こりそうな気がしてならないのは、筆者だけではないだろう。
(文=本多圭)
本当にやめられたのかしらん?
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