「あれはいったい誰?」ACジャパン出演のVERBALにイメージダウンの危機
#音楽 #東日本大震災
何かと話題を呼んでいるACジャパン(旧公共広告機構)の震災関連CM。Jポップ界からはトータス松本、EXILEのHIRO、m-floのVERBALが「日本の力を、信じてる。」編に出演したが、いずれも評判が芳しくない。
「全国民にアピールすべきCMに、なぜこの3人なんでしょうか。同じCMに出たSMAPはともかく、EXILEのHIROはまるでVシネ俳優のようでしたし、スーツを着込んだm-floのVERBALなんて、ファンでも誰だか分からないほど(苦笑)。トータス松本は実績があるけど、Jポップ界の顔というほどの人気はありません。公共性の高いCMにふさわしい人選かどうか疑問です」(雑誌編集者)
CM関係者によれば、「日本の力を、信じてる。」編を制作したのは博報堂。同社のコネクションの中で、3名の出演が決まったというが、エイベックス所属のアーティストが2組含まれているのは注目に値する。
「エイベックスからは、『HIROが出るならVERBALもぜひ……』とのプッシュがあったようです。VERBALは熱心なクリスチャンで、社会貢献活動にも積極的ということも起用理由の一つですが、3月にソロアルバムを発表したばかりという点も見逃せません。m-floは実質活動休止状態ですから、ノーギャラのAC出演とはいえ、彼の社会派キャラをアピールするいい機会と考えたのではないでしょうか」(レーベル関係者)
もっとも、VERBALのCMについては「公務員かと思った」「スーツが変」と、普段のスタイリッシュなイメージとは違うとの声も多い。世間的には「あの謎の男はラッパーらしい」程度の認知にとどまっており、現時点ではソロアルバムのセールスも苦戦している。
トータス松本についても、イメージダウンを懸念する声が聞こえてくる。
「オンエア数が多くて話題になりましたが、その分、『出過ぎだ』『またか』とウンザリ感が広まってしまったのも事実です。矢沢永吉や坂本龍一らが大挙出演して『上を向いて歩こう』を歌ったサントリーのメッセージCMが好意的に迎えられたのとは対照的で、演出上の違いが明暗を分けましたね」(前出関係者)
ノーギャラで応援CMへの出演を決めた各人の心意気には誰もが拍手を送るところ。混乱期という事情もあるが、アーティストと呼ばれる人々のメディア露出の難しさが浮き彫りになった形だ。
(文=柴田道也)
マシ・オカさんかと思ってました。
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