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やはり『相棒』強し! キングコング・西野も大健闘!? 1月クールのドラマ総まとめ

aibo0404.jpgテレビ朝日『『相棒season9』公式サイトより

 このたびの東日本震災の影響で、ニュース番組の差し込みや、自粛による放送内容の変更など、対応に大わらわのテレビ各局。そんな状況で、1月クール(1~3月)の連ドラに関しては、番宣で大っぴらにあおることもできず、しめやかなムードの中で順次最終回を迎えていった。各ドラマの平均視聴率が出そろった今、2011年1月クールの連ドラを振り返ってみたい。

■トップは不動のあの刑事ドラマ! 視聴率上位は、長期放送作品が独占

 「連ドラは15%取れれば万々歳」と言われている昨今、平均視聴率21.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、前クールに引き続きトップを走るのが『相棒season9』(テレビ朝日系)。北川景子主演『LADY 最後の犯罪プロファイル』(TBS系)のように、初回は及第点(13.8%)でも、ある回では6%台まで下がってしまうような不安定な作品が多くある中、『相棒season9』の安定感はピカイチ。固定ファンのドラマに対する熱い思いの表れだろう。

 次点は、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(NHK総合)で、20.2%。放送前は、”プッツン女優でおなじみの上野樹里が、現場でプッツンしないだろうか”などと業界内から心配の声も上がっていたが、外に漏れるようなトラブルもなく、視聴率も好調。このままいけば昨年の『龍馬伝』(同、18.7%)をも抜く勢いだ。そして、お好み焼き屋を舞台にしたホームドラマ『連続テレビ小説 てっぱん』(NHK総合)が17.2%でこれに続く。

 このように、半年および一年にわたる長期放送作品が上位を占めており、これを追うのが草なぎ剛&今井美樹主演『冬のサクラ』(TBS系、13.9%)、松下奈緒&藤木直人主演『CONTROL ~犯罪心理捜査~』(フジテレビ系、13.4%)、多部未華子主演『デカワンコ』(日本テレビ系、13.3%)で、13%台が団子状態。連ドラの花形ともいえる月9『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)は、戸田恵梨香&三浦春馬という旬の俳優をぶつけたものの11.4%と、いまひとつの結果に終わった。

■田村正和、江口洋介とベテラン勢も完敗

 午後9時台の放送にもかかわらず、惜しくも数字を伸ばせなかったのが、田村正和が国選弁護人を演じた『告発~国選弁護人』(テレビ朝日系、10.2%)と、江口洋介が熱血校長を演じた『スクール!!』(フジテレビ系、9.1%)。両ドラマのネットでの評判を見てみると、『告発~国選弁護人』は「脚本が最高!」「最終回まで見逃せない」「田村正和が何をしゃべってるのか聞き取れないけど、そこがまたいい!」など好意的な意見が圧倒的に多く、初回を見た人はそのまま離れなかった印象だ。一方『スクール!!』は、「キャッチコピーが『本気で怒れ、笑え、泣け。』っていうから、『ひとつ屋根の下』のあんちゃんを期待してたけど、江口が案外おとなしくてがっかり」「小学校が抱える問題が地味で盛り上がりに欠ける」といった、リアルな学校の今を描いた故のエンタメ性不足などが指摘されていた。

■フレッシュ女優の悲劇!? 『ヘブンズ・フラワー』が放送打ち切りに

 過去に仲里依紗主演『日本人の知らない日本語』、板尾創路、しずる・池田一真主演『木下部長とボク』などを放送してきた「読売テレビ制作枠(日本テレビ系、木曜深夜11:58~)」。平均視聴率3%台も当たり前の”低視聴率枠”として定着しつつあったが、今クールのキングコング・西野亮廣主演『示談交渉人 ゴタ消し』では5.2%と、深夜帯にもかかわらず大健闘。芸人俳優の活躍により汚名返上となった。

 逆に気の毒な結果なのが、『示談交渉人 ゴタ消し』と同じ深夜0時台に放送されていた、川島海荷連ドラ初主演作品『ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA』(TBS系)。「2060年を舞台とした、全く新しいタイプの近未来ロマンチックミステリー」をうたい、殺し屋役の川島海荷がカツラをかぶり熱演したものの、8話までの平均視聴率は2.2%。さらに、番組公式サイトには「(震災により)第9話以降の地上波放送は、当面延期」との説明文が。フレッシュ女優の晴れ舞台のはずが一転、黒歴史となりそうな予感だ。

 破竹の勢いの『相棒season9』を意識してか否か、刑事モノや、犯罪心理学がテーマの作品がやたらと目立った春ドラマ。ちなみに、これからスタートする4月クールのラインアップを見てみると、TBSは『ハンチョウ~神南署安積班~ シリーズ4~正義の代償~』、『渡る世間は鬼ばかり』、『JIN―仁―』と人気シリーズの新作ばかり。高視聴率が期待しづらいこの時代、冒険はほどほどに、ある程度数字の見込める手堅い作品で勝負するのがアンパイということだろうか。

※クールをまたぐドラマの平均視聴率に関しては、1~3月放送分から算出。
(文=林タモツ)

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寺脇さんのことも忘れないでね。

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最終更新:2013/09/17 20:36
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