全部タダ! 遊べる・学べる・癒やされる東京の0円スポット『FREE TOKYO』
#本
都内で無料で楽しめるスポットを集めたガイドブック『FREE TOKYO~フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100』(ブルース・インターアクションズ)が話題だ。「皇居」や「東京証券取引所」など、意外と知られていない見学可能な施設をはじめ、「東京藝術大学奏楽堂」で木曜日の午前中に開催されるクラッシック音楽のコンサートほか、日にちや曜日限定で無料体験できるイベント情報が100カ所にわたり紹介されている。
どれも、芸術や知的好奇心をビシバシ刺激してくれるスポットばかりで、あちこち出掛けたくなる。歴史好きに特におススメなのは、港区麻布台にある外務省の一施設「外務省外交史料館」。日独伊三国同盟条約や日ソ基本条約の調印書のほか、学生時代に教科書で勉強したような条約の数々の原本が保管され、所定の手続きを踏めば閲覧することができる。傷んで解読不能になってしまった史料もあるが、実際に目にするだけでも歴史ファンにはたまらないはず。さらに、「日本銀行金融研究所 貨幣博物館」では、日銀が初めて発行した紙幣や戦争に突入する前後の紙幣、1927年の金融恐慌下に発行された裏面の印刷がない紙幣などが展示され、貨幣から当時の日本の様子や歴史が見てとれる。
ほかにも、ドラマ『華麗なる一族』(TBS系)の舞台となった「旧前田候爵家駒場本邸」や、プライベートシアターを有し、事前予約制で毎週土曜日に映画を上映している「メゾンエルメス」などが紹介され、全体的に、文化的でどこか高貴な印象のスポットが多い。
だが、そんな中、異彩を放っているのが「目黒寄生虫博物館」。ここは、寄生虫を専門に扱った世界で唯一の研究博物館で、近年、不思議系女子やカップルのデートスポットとしてひそかに人気を集めている。館内には、ギネス級(!?)の8.8mのサナダムシをはじめとする約300種類の寄生虫が展示されていたり、寄生虫の生活や研究成果などを知ることができたりする。また、研究室長が描いた寄生虫の絵をベースにしたTシャツなどのグッズも見逃せない。
「最近、出無精になってるな」と思う人は、ぜひ本書を見て、気になる無料スポットへ出掛けてみては?
(文=上浦未来)
●ジョー横溝
1968年生まれ。早稲田大学卒業。ラジオDJ、構成作家、雑誌インタビュアーなどとして活躍。著書に『timeless piece 未来にのこしたい仕事』(pヴァイン・ブックス)がある。
FREE TOKYO~フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100
タダって素晴らしい!
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