過去の戦隊ヒーローが大集合 『ゴーカイジャー』お祭り企画の狙いとは?
#テレビ朝日 #裏チャンネル
2月6日から放送がスタートした、スーパー戦隊シリーズの最新作『海賊戦隊 ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)。
タイトル通り海賊をモチーフにした戦隊モノで、宇宙最大の宝を求めて地球にやってきた5人の宇宙海賊が、地球を侵略しようとする宇宙帝国ザンギャックと戦っていくといった内容。
「『ONE PIECE』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』など、海賊モノの人気作は多いですからね。恐竜や忍者や魔法モノ、トレンドを取り入れることが得意な戦隊シリーズで、これまで海賊モノを触っていなかったことが不思議なぐらいです」(ホビー雑誌編集者)
そのモチーフはもちろんだが、今回の戦隊最大の目玉は、35作目の記念作品として、1975年の第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』以下、過去の戦隊ヒーローが大挙して出演するということ。第1話の冒頭では、歴代ヒーロー182人が入り乱れてバトルを繰り広げるダイナミックなシーンが披露されたが、ゴーカイジャー自身がアイテムを使うことで過去の戦隊ヒーローに変身し、さまざまな戦隊の姿や能力で戦うことができるという反則のような戦隊ヒーローである。
ある特撮関係者は言う。
「今回はお祭りですからね。第1話のバトルシーンの撮影現場では『戦闘員役でもいいから参加したい』と言ってた人は多かったみたいです」
このお祭り企画の意味について、この関係者はこう語ってくれた。
「一昨年放映された『仮面ライダーディケイド』は、いわゆる平成ライダーの10作目ということで、過去の平成ライダーだけでなく、昭和のライダー作品ともクロスオーバーを展開したのですが、これがヒットしたことが大きいと思います。さらに同じ時期に放送していた『侍戦隊シンケンジャー』の世界にまで、シリーズを飛び越えて行っちゃいましたからね。区切りのよい30作目の時には特に何もやらず、35作目でやるということからも、『ディケイド』の方法論をパクッたと言えるかもしれませんね(笑)」
前出の編集者は言う。
「この新旧大集合はライダーだけでなく、ウルトラマンシリーズでも一昨年末の劇場版でウルトラファミリーや怪獣を大量に集結させていましたし、女の子に人気のプリキュアシリーズでも歴代プリキュアがプリキュアオールスターズとして集結したり、ここ数年の傾向でもあるんですよ」
その狙いはと言えば、
「ウルトラマンやライダーなどは完全に二世代をまたぐコンテンツになっているので、お父さんが子どもの頃に見ていたライダーが出ることでさらに盛り上がりを見せています。しかし、戦隊の場合は翌年の劇場版にその前の年の戦隊が出るぐらいで、基本的にはその年その年で作品も見ている子どもたちも入れ替わってしまう”卒業コンテンツ”だった。そこで戦隊モノも過去作とつながりをもたせることで、世代や時代を超えた永久コンテンツにしていきたいという狙いはあるのでは」(同編集者)
今回の『ゴーカイジャー』には、変身前の姿を演じた役者も複数出演予定で、すでに第1話では『ゴレンジャー』のアカレンジャー役の誠直也が声で出演、2月27日の3話には『魔法戦隊マジレンジャー』(05年)のマジレッド・橋本淳が、彼らを導く師匠的な役割として登場している。前出の関係者は言う。
「ディケイドの時にもいろいろな俳優さんたちが出てくれたんですが、今回も永井大さんや玉山鉄二さん、ケイン・コスギさんや照英さん、さとう玉緒さんなんかの戦隊出身者の出演も、それぞれ事務所次第でしょうけど、無いとは言えませんね。西村和彦さん(超獣戦隊ライブマン)あたりは、本人が出たがっているらしいですしね」
1年間のお祭り作品、派手に盛り上がりそうではある。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
早く覚えないと。
【関連記事】
苦情殺到の『仮面ライダー ディケイド』「続きは映画で!?」の真相を直撃!
なぜ別人が!? 『仮面ライダーディケイド』意味不明キャストの深い理由
テレ朝の男性アナがアイドル化!? 菅原知弘アナの天然力
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事