「見本誌が遅い!!」『マキバオー』作者・つの丸が「週プレ」編集部に激怒
#マンガ #ブログ
1994年から98年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)に『みどりのマキバオー』を連載し、現在は、「週刊プレイボーイ」(同)に続編である『たいようのマキバオー』を連載中の漫画家・つの丸。彼が「週プレ」見本誌の発送が遅いことについて激怒。自身のブログで次のように明かした。
「つの丸先生大激怒パート2。この間の打ち合せでも言ったんだけどね 週プレ送ってくるの遅すぎるよ! 昨晩(木曜)今週号が届いたんだよ。今朝来週号のジャンプ届いたってのに。ちなみにどちらも月曜発売。前にも『早くくれ』って言ったことがあって ここんとこわりと早くもらってたんで早めに読んで『今週号の見どころ』なんかを毎週ブログで紹介していく試みをしていたんだけど3日も4日も遅れたんじゃ紹介どころか読む気もしないよ」
同じ月曜日発売である「少年ジャンプ」と「週プレ」だが、前者は発売前に見本誌を送ってるのに対して、「週プレ」は発売後のしかも3日遅れで送ってきたことを暴露した。「週プレ」には現在、『キン肉マンII世』『彼女のカレラ My Favorite Carrera』と『たいようのマキバオー』の3作しか漫画は掲載されていないが、なぜこのように見本誌の発送は遅れてしまうのか? ある出版社の編集者は次のように明かした。
「見本誌は漫画に限らず、どんな雑誌でも発売の数日前に編集部に届きます。しかし、その発送は編集部の社員ではなく、アルバイトが担当していることが多く、管理体制は完全ではありません。特に週刊誌など、ギリギリまで校了を引っ張り発売する雑誌は、編集部の到着が発売とほぼ同じになり、そこから発送すると遅れてしまう場合があります。しかし、月曜発売の『週プレ』が木曜に届くのは、遅すぎですね」
一方で、内情を知るフリーのライターは次のように話す。
「実は集英社に限らず、大手の出版社では見本誌の発送作業を別会社に委託しており、その別会社への搬入に時間がかかるため、発送も遅れているそうですよ」
つの丸は以前にもブログで「週プレ」編集部に憤慨している。『たいようのマキバオー』のページに、「●次号、作者取材のためお休みします」と掲載されたが、休載の真相は取材ではなく、読みきり漫画執筆のためだった。つの丸は次のようにその実情を綴っていた。
「来週号はお休みなんですがなんで『取材のため』なんてウソをつくのでしょうか? 意味不明。取材のための休みなんてもらったことねえよ。泊まりとかで取材行ったら、ただスケジュールがキツくなるだけだよ。だからあんまり取材行きたくねえもん。なのになんで『取材のため』なんてウソをつくのか。こんなウソつくくらいなら本当に取材行く時に休みくれよ。ていうかこんなウソ書かれたらオレがさぼって原稿落としたみたいじゃん。来週の休みは『読み切り執筆のため』が正解です。漫画は休まず描き続けてます」
このつの丸の告発には「週プレ」の編集者から謝罪があり、ブログで激怒したことに「気の毒なことをしたね」と明かしていたつの丸。今回の、見本誌発送の遅延がさらなる騒動の火種とならないことを願いたいものだ。
♪走れ~走れ~マキバオ~
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