「GO!FESの惨状再び……」洋楽低迷と大物不足で夏フェス界に暗雲!?
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例年、日本各地で開催され、多くの観客を集めている野外の音楽フェス(通称・夏フェス)。中でも「フジロック」「サマーソニック」「ロック・イン・ジャパン」は三大フェスともいわれ、それぞれ10万人規模の集客力を誇ってきた。
しかし、ここにきて「フジロック」「サマーソニック」ではチケットの売れ行きが伸び悩み、「邦楽ファンの取り込み」が大きな課題となっているという。
「背景にあるには、洋楽マーケットの低迷です。レディー・ガガのように一部で盛り上がるケースもありますが、中堅クラスになると、来日公演のチケット販売が深刻なほど落ち込んでいる。最近よく『この度の来日公演は、アーティスト側の都合で中止になりました』という新聞広告が出ていますが、あれは8~9割方、チケットが売れなかったための公演中止です」(チケット販売関係者)
そんな中、夏フェスの主催者側も危機感を深めている。今年のサマーソニックには、「矢沢永吉」「ファンキーモンキーベイビーズ」「つるの剛士」など、これまでとは毛色が違う邦楽アーティストが多数出演する予定だ。
「洋楽アーティストを来日させる場合、日本人アーティストとはケタが一つ違うほどの高額ギャラを支払う必要があります。しかし洋楽主体でやっているイベンターは、夏フェス以外の興行も厳しいため、資金的な体力が落ちています。今後、ますます邦楽アーティストへのシフトは続くでしょう」(前出の関係者)
邦楽アーティストが人気といっても、一部の大型フェス以外では厳しい状況が続いている。今年3月には、観客の入りがまばらだった「GO!FES」(千葉・幕張メッセ)の惨状が伝えられたが、今夏はミスチル、BUMP OF CHICKENなどの人気バンドの出演が見込めず、地方フェスを中心に、チケット販売の苦戦が予想されるという。
「邦楽フェスは、出演者の顔ぶれで集客数が大きく増減します。ファンキーモンキーベイビーズばかりが出ているようでは、各地で『GO!FES』のような閑散状態が生まれないとも限りません」(前出の関係者)
洋楽人気の低迷に加え、邦楽アーティストの人気者も不足。今年の夏フェスは大きな正念場を迎えそうだ。
(文=石山博美)
今年も夏が来る。
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