流血に染まる新木場のリング……地下格闘技「BLOOD-J」が熱すぎた!
#格闘技
東京の下町に荒くれ者が大集結!──アマチュア格闘技イベント「BLOOD-J(ブラッド・オブ・ジャイアンツ)」の第1回大会が21日、新木場1stRINGにて開催された。主催者は、地下格闘技界の名物セキュリティーとして知られる”ジャイアン”こと谷充義(35歳)。谷を慕う不良系のアマチュア格闘家らが多数、団体や派閥の垣根を越えて参戦するとあって、小規模ながら注目度の高い旗揚げ興行となった。
モンキーAアキィ。
チケットは完売(入場者数430人=主催者発表)。開始時刻が近付くとヤン車が続々と会場に詰めかけ、金属バットを持った選手もウロつき始めるなど、これから暴走族の集会でも始まるのか? という雰囲気に。
そんな物騒なムードにふさわしく、第1試合から流血の事態が発生した。前田日明が主催する不良系格闘技イベント「THE OUTSIDER(アウトサイダー)」への参戦歴もあるモンキーAアキィ(赤石明幸)が、同じくアウトサイダーの常連選手である大谷匡弘をパウンドの連打で血祭りに上げる壮絶な幕開け。モンキーったら、優しい顔して怖い!
その後も、地下格闘技「KRUNCH」でおなじみの将、リングス出身のアウトサイダー・森素道らがパウンドアウトで締めくくるなど、喧嘩ファイトが相次いだ今大会。中でもひときわ印象深かったのは、メインイベント(バーリトゥード特別マッチ)に登場したアウトサイダーの無敗戦士・中村トッシーだ。
舌を出して相手を挑発。
普段は紳士だが試合になるとヤクザ顔負けの非情なファイトを繰り広げることで知られるトッシー。今回の対戦相手は地下格闘技「武将」でその名を馳せたヘビー級ブルファイターの祐輔。この一戦、本来なら流れてもおかしくはなかった。というのも、祐輔が規定体重を大幅にオーバーしていたからだ。しかし、「お客さんが来ているのでやらないわけにはいかない」と試合を受諾したトッシー。体重差がありすぎるためさすがに苦戦も予想されたが、いざ試合が始まると、怒りの右ストレート一発で祐輔をリングに沈めた。
大会MVPを受賞したトッシーは「最後、倒れた相手を踏み付けたかったんですけど、途中でレフェリーに止められてしまったのが残念」と涼しい顔で恐ろしいコメント。
レフリーが慌てて止めに入る。
旗揚げ興行に手応えを感じた主催者の谷は「早ければ年内に次回大会を行いたい。今回は身近なアマチュア選手が中心だったが、次回以降はプロに近いレベルの選手も集めたい」と抱負を語った。格闘技界に豊富な人脈を持つ谷だけに、”ここでしか見られない交流戦”を今後も数多く提供していけば、人気シリーズとしてファンが定着することだろう。
第1回大会の全試合結果は以下の通り。
【第1試合】○モンキーAアキィ VS 大谷匡弘× 1R1分35秒、レフェリーストップ(パウンドアウト)
【第2試合】×もみじ VS ケンエース優○ 1R2分15秒、レフェリーストップ(パウンドアウト)
【第3試合】○藤澤彰紀 VS ガルベス保戸田× 判定3-0
【第4試合】○KAZUYA VS 青山俊英× 2R37秒、レフェリーストップ(パウンドアウト)
【第5試合】×ピエロ VS マッハ次郎○ 判定3-0
【第6試合】○将 VS タバスコ侑一郎× 2R33秒 レフェリーストップ (パウンドアウト)
【第7試合】○狂犬EBI VS 高橋宏典× 1R2分13秒 KO
【第8試合】○キング・ミダラ VS 将軍× 1R1分30秒(腕十字固め)
【第9試合】○岩本一貴 VS キリンマン× 1R29秒(ギロチンチョーク)
【第10試合】×穴コンバ VS 野人○ 判定2-1
【第11試合】○ナイト・キング・ジュリー VS ロスフェイス× 1R1分20秒(ヒールホールド)
【第12試合】○森素道 VS 神風雷丸× 1R1分19秒、レフェリーストップ(パウンドアウト)
【第13試合】×中川展彰 VS RφWDY○ 判定2-1
【バーリトゥード特別マッチ】○中村トッシー VS 祐輔× 1R25秒、KO
(取材・文=岡林敬太)
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