予想できない展開に釘付け!『呪怨 グラッジ3』
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[徳光正行オススメポイント!]
アメリカンホラーでは珍しい 死にそうで死なない演出の妙
主人公リサの妹である少女の演技は、光るものがありました。彼女が人形ハウスで遊んでいるとき、人形を移動させて目を切り、気づくと人形が置いたはずのところから移動しているというシーンがあります。そして、ハウスの窓から俊雄が見えるのですが、そこの妹の表情の変化は本当に見事でしたね。おそらく、監督自身がJホラーの感覚的な恐怖を描き出そうと努力していたこともあり、演技指導したのでしょうね。
1971年、神奈川県生まれ。タレント。徳光和夫の次男。『ザ・ゴールデンアワー』(東京MXテレビ)、『スペチャ!』(スペースシャワーTB)などで活躍中! もちろんサイゾー本誌連載『愛のズルむけい地』に登場いただいているアノ人です!
また、アメリカのホラー映画というのは、死にそうな人がわかるじゃないですか? たとえば『13日の金曜日』を見ていて、調子に乗っている登場人物が「ほら、やっぱり死んだ」と思ったことはありませんか? でも、本作に関しては「こいつは死ぬだろう」と思っていた人が意外にも長く生き残ったりして、予想しにくいストーリー展開になっていました。興ざめすることもなく、最後まで見られましたね。
あと、アメリカンホラーというと、ボクは(『13日の金曜日』などにありがちな)濡れ場やシャワーシーンを期待してしまう。でも、この作品でそのような場面はお風呂で殺されるワンシーンだけで、しかもお湯が波打ってしまいよく見えなかった! 欲を言えば、もっとおっぱいを見たかった(笑)。
[宣伝担当オススメポイント!]
日本発傑作ホラーも3作目 しかし、撮影現場では怪現象が……
今作から、これまで(作品のキーパーソンである白い女性の)伽椰子役を務めてきた藤貴子さんからロンドンをベースに活躍する堀内亜依子さんに変更。これをキッカケに作中での伽椰子のスピードもアップさせて、より早くスクリーンに迫り来るようになりました。そこに、気味の悪い動きも加わるので、より怖さが増しているように思います。
また、メイン舞台であるシカゴと日本のシーンは、実はブルガリアで撮影されています。なんでも、ブルガリアはホラー向きの建物が多く、低コストにおさえることができるため、現在のハリウッドではちょっとしたブームになっているとか。ただ、日本のシーンを撮るときは、ブルガリア中から日本風の家具を探し出して対応するなど、撮影中にいろいろと苦労もあったみたいです。
ハリウッド版『呪怨』もいよいよ3作目となったわけですが、こちらはホラー映画らしい(?)アクシデントもありました。本編中ではないのですが、日本での吹替収録時に原因不明の怪現象が起こりました。クライマックスの伽椰子登場シーンに突入する瞬間、突然スタジオの機材がすべてフリーズして、音だけがスピーカーから流れてくる状態に。数分後には元に戻ったのですが、いまだに原因は謎なのだそうです。自分の妹が初登場した回ということで、もしかしたら伽椰子が張り切ったのかも……。
呪怨 ザ・グラッジ3
日本で大ヒットを記録したホラー映画の傑作『呪怨』のハリウッド版第3作。シカゴで起きた一家惨殺事件の生き残りである小学生ジェイクが、精神病院の密室で謎の惨死を遂げた。一方、東京では、OLのナオコが”実姉(伽椰子)が夫に殺される悪夢”に、夜な夜なうなされていた。シカゴの事件を知ったナオコは悪夢の根源が同事件と伽椰子にあると確信し、渡米を決意。当のシカゴの現場では、ジェイクの死の手がかりをつかむためにアパートを訪れた女医や、住人たちが次々と謎の死を遂げる中、ナオコは、アパートに棲み憑く伽椰子の怨念に立ち向かう……。
販売元/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
監督/トビー・ウィルキンス
出演/マシュー・ナイト、ショウニー・スミス、池端えみほか
時間/90分+特典21分
価格/3990円(税込)
発売/9月2日
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