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Perfumeはもはや敵なし!? “フォロアー”が次々と自滅している

perfume_0515.jpg『ワンルーム・ディスコ(通常盤) 』
徳間ジャパンコミュニケーションズ

 音楽業界では古くから、「柳の下には5匹のドジョウが隠れている」と言い伝えられているという。一つのヒット曲が出たら、それを模倣した楽曲が必ず登場し、なぜか相応の実績を残すといった意味だ。バンドや歌手のあり方についても同様で、たとえば男性ダンスユニットが流行すれば、雨後のタケノコのように同種のユニットが登場する。それが音楽業界における伝統的なビジネススタイルだった。

 しかし、そうしたやり方が通用しないケースもある。昨年大ブレイクを果たしたPerfumeである。先日も東京・代々木競技場第一体育館で二日間のコンサートを行うなど、向かうところ敵なしといった感がある彼女たち。音楽業界がその大成功ぶりを静観するわけもなく、多数の”Perfumeフォロアー”的ユニットが登場したが、そのほとんどがパッとしないのだという。

「エレクトロと呼ばれるダンスミュージックを取り入れたサウンドトラックは、その手の音楽に強いクリエイターに注文すれば、比較的安価で良質なものが制作できます。しかし、Perfumeのようにブレイクに至ったケースは皆無ですね。Perfumeと同じく、中田ヤスタカがプロデュースしているMEGも、一部では人気があるものの、ヒットにはつながっていません。アイドル的ユニット80_panに至っては、ロック路線からPerfume路線に転向してもヒットが出せず、先日解散を発表しました」(音楽レーベル関係者)

 80_panの場合、昨年11月のPerfume日本武道館公演の際、レコード会社スタッフがサンプル盤を路上で配布するなど、涙ぐましいほどの営業努力が行われていたという。昨年末には、あ~ちゃんの妹である9nineの”Cha- pon”(西脇彩華)をシンガーに擁した”新型エレクトロアイドル”Ordinary Venusもデビュー。こちらも目下、ヒットを目指して奮闘中…という状況だ。

「Perfumeがヒットした理由を音楽性だけに求めようとしても難しいですね。そもそも、プロデューサー中田ヤスタカのプロジェクト”capsule”自体、音楽的評価はさておき、ビジネス的な面ではずっと低迷してますしね。といって、彼女たちのルックスがヒットの理由のすべて、というわけでもない。様々な要因が複雑に絡み合った結果のブレイクであり、音楽業界お得意の模倣ビジネスには適さないのかもしれません」(同前)

 Perfume自身は、7月に新しいアルバムを発表する予定だという。大ヒットは確実と見られており、”なぜウチではPerfumeみたいなユニットを出せないんだ”という他レコード会社幹部の嘆息が聞こえてきそうだ。
(文=玉井光太郎)

ワンルーム・ディスコ(通常盤)

唯一無二。

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最終更新:2009/05/16 11:00
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