「完全に●●ってる!?」NHK教育が放送したエロ過ぎるダンスの謎
#テレビ #NHK #サブカルチャー
先日、ネット上で「NHK教育でエロス」というスレッドが立ち、話題となった。
これは、10月10日の22時半からNHK教育で放送された『コンテンポラリーダンスの現在』の後半部分「SHOKU」に関するもの。
40分近くにわたって放送された内容は、女性が女性を踏んだり、互いに胸を触りあったり、靴を食ったり、脱いだり、パンツに靴を入れてライトを当てたり、パンツに手をつっこんだり……という、実に過激なものだった。
これに対して、ネット上では「くるっとるwww」「気になってチャンネルかえられん」「喘ぎ声www」「完全にオナっとるwww」などの声が続出。大変なお祭り状態になっていた。
確かに、悪夢を見そうなほどの過激な内容ではあるけど、今回の反響は、局のほうに届いているのだろうか。NHK広報局に聞いてみたところ、文書でこんな回答をくれた。
「NHKの視聴者コールセンターなどに15日までに20件ほどのご意見をいただいています。内容は、『かなり急進的なダンス。NHK教育テレビで放送すべきかどうかは非常に疑問』というお叱りのものと、『こういうものを今までに見たことがない。DVDは出てないのか』という好意的なものと両方にわたっています」
やはり反響は大きかったようだが、これらの声をどのように受け止めているのかという質問には……。
「今回の『芸術劇場』は最先端のパフォーミング・ダンスを紹介するというねらいで、ダンスカンパニー『BATIK』という作品をとりあげました。公演主催者・BATIKは2002年の『ドゥ・セーヌ・サン・ドニ国際振付賞』や、2005年の舞踏批評家協会賞など数々の賞に輝く日本を代表する団体で、今回の『SHOKU』は2004年の朝日舞台芸術賞を受賞した代表作で、日本はもとより海外での評価も高く、その激しいパフォーマンスにこそまさに、最先端の舞台表現であると考え、この番組で紹介することにしました。放送をご覧になった視聴者の方々からいただいたご意見は、今後の番組制作に生かしていきたいと考えています」と実に真摯なご対応。
ちなみに、実はNHK教育の「芸術」分野では、ときどき乳首モロだし、トップレスなどの過激な表現が放送されていることもあるが、芸術であれば、特に規制がないのだろうか。NHKの規制の基準について聞いてみると……。
「NHKの番組は『新放送ガイドライン』や『NHK国内番組基準』に基づいて制作しています。今回の番組に関しては、パフォーマンスの表現方法が演出家や振付家といったクリエーターの真のねらいを表現するために、必要欠くべからざるものかどうか、そしてその表現方法が社会に大きなインパクトを与え、また評価されているか、を判断基準としました」
つまり、「芸術」という名のもとでは、「乳首もセーフか」「ヘアもアリか」など、部分ばかりを論じるのは無粋のよう。きっと私たちが単に芸術を解さないだけのことなんでしょうね……。やっぱり芸術は難しい……。
コンテンポラリーダンスって何? という方に。
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